わが子を信じること
■「区の相談所をご紹介します」
もう6年も前のことですが、
息子が通う保育園から呼び出され
特別面談をし、こう言われたことがあります。
(今は女性の役もこなす、わが道を行く哲学的な6年生です笑)
年長さんだったけか?
一番私が闘病育児で娘につきっきりだったころです。
どうして私が呼び出されたのか、
察しはついていましたけれど。
■面談の様子
園長先生と担任の先生がそこにいました。
「お母さん、困っていること、ないですか?」
「ええ、まあ、いつも保育園に預けっぱなしなので、
少し情緒が不安定だと思っています」
「そうですね。朝の会も帰りの会も、
保育士とともに座っていないと、集中できないみたいですね」
私はその現場をリアルで目撃もしたことがある。
みんながきちんと体育座りして整列している中で、
先生のヒザの上で暴れている息子の姿を。
先生は息子をがっちり抱えていたな。
ショックだった。
そして面談の最後にこう言われた。
「お母さん、お困りだったら、
区のそういった相談室をご紹介しますので、
ご連絡されてみてください」
■死ぬ程悩みました
ほら、昔かならずいましたよね。
クラスに1人、フリーダムに授業中に教室を出て行く子。
息子はそんな感じの子でした。
「息子は、とんでもないモンスターチルドレンかも知れない」
本気でそう思いました。
当時主人は仕事で忙しく、
なかなか子育てに参加できませんでしたが
このときばかりは相談しました。
主人はこう言いました。
「まゆみちゃん、何を言ってるんだい?
息子は大丈夫じゃないか。
じゃあ僕がかわりに保育園へ行って園長先生と話してくるよ」
笑顔で保育園へ出かけていきました。
そして帰宅。
「まゆみちゃん、大丈夫だったよ。
何も悩むことはないよ」
ええ〜なんで!
主人はどんな魔法を使ったのでしょうか?
■さて、この件の本質は何だと思いますか?
ではみなさんに質問。
この件に関して困っていたのはだれ?
息子?
私?
いいえ、
先生だったのです。
同じことをさせても、
単独行動してしまう息子に手を焼いていた。
まあ、貴重な保育士を息子のためだけに
1人取られるんですもんね。
このことを息子に直接問題定義をしたところで、
解決できる脳は息子にはもちろんまだありません。
たぶん、園のホンネはこうだったと思います。
「お母さん、こっちはあなたの息子さんのおかげで
カリキュラムがスムーズに進まないんです。
私たち困っているんです。なんとかしてくださいよ」
っていうところでしょうか・・・。
主人はそれを理解した上で、
先生と直接対決したんだそうな。
「いいえ、息子はそんな相談室が必要な子どもではありません」
…りっぱなお父さんだな。
私はこの件で自分の育児が悪いとどれだけ自分を責めたか。
もう崩壊寸前で狂ってしまいそうでした。
でも、信じることを主人に教わって、
自分の育児を少し承認できた一件でもありました。
子どもに関わるプロの方は、
その子の家族の人生までも扱う責任を持って
関わらないといけないですね。
わたしもプロなので心してお仕事します。
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*ヨガのブログ書いてます(こちらが本業)
*子どもと親の心を同時に育むレッスンをしています。
ご興味あればどうぞ☆